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そうして、少し逡巡の後、兵士長はゆっくりと武器をビビディに向ける。
「な!貴様!魔王に逆らうのか!」
怒鳴ってくるビビディに、強張った表情で言う兵士長。
「状況を鑑みるに、貴方は元魔王であるノアール様に反逆したものとみなされます」
兵士長の言葉に、兵士達は困惑した表情ながらも、兵士長の言葉に頷く。
「確かに、此処に現れた者達が本物であるという証拠はございません・・・・・・「だったら!!!!」・・・・・・でも!」
兵士長の言葉に被せてきたビビディの言葉に、更に強く言い放つ兵士長。
「彼等は、貴方が私達に紹介して下さった四天王よりも、魔界らしい風格がございます」
「風格・・・・・・・だと?」
睨みつけるように言うビビディ。
「はい。魔界では、自由でありながら、強さを求めます。
いざという時には、魔王様を信頼して、この魔界を守るために動きます。
だからこその、魔界を守る四天王なんです。
なのに、今、魔王様が危機に瀕してる筈なのに・・・・誰一人として現れません。
全員が・・・・・・・扉の向こうで震えてますよね?」
兵士長の言葉に、皆、驚愕の表情をする。
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