魔王の前で

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あはははは。気が付いてたんだ。 さすが、兵士長ってだけあるよね。 魔界の住人をこっちに出しちゃったから、もう、誰が来ても直ぐに対応が出来るよねって・・・・・・。 僕・・・・・結界外したんだよね。 そしたら、扉の向こう側で、こっちの様子を確認してどうやら本物だって理解したようなんだ。 そしたら、やっぱり入ってこなくなったんだよね。 まあ・・・・・・・自分達が本物じゃないのは、自分達が一番理解してるしね。 だったら、こっちが本物って堂々とすれば信じてくれるかなって。 実際に、本物だしね。 ビビディは悔しそうに兵士長を睨みつける。 「随分な自信だな。何故、外に居る奴がお前たちの知る四天王だと思うんだ?」 笑いながら言うゾディに、兵士長は真剣な表情で言った。 「これは、私の特殊能力です。 私は、身体の細胞全てに意識を通わせる事が出来るんです。 ですから其れを利用して特殊な方法でこの城の警備を行っていました」
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