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その言葉に、兵士の一人が言った。
「あ!そういえば、良く隊長、部屋に居たはずなのに、別の場所に急行しろって命令出されて行けば必ず、なんかありますよね?」
「ああ!そうそう!この間なんか・・・・・・・」
「だから、お前らそれは良いから!」
色々言いかけた兵士の言葉を、兵士長は遮って言った。
僕は、クスクスと笑うと言った。
「これだよね?」
僕は小さな黒い珠のようなものを出した。
「あ!それ!何処から!」
僕は、笑顔で言った。
「これね、玉座の近くに有ったよ。
僕のお友達が見つけた。
ほんの少し、兵士長さんの身体の一部と魔力の入った魔道具だね。
凄いね。
これを使って、全部を把握してるんでしょ?」
僕の言葉に、驚いた表情で僕を見る兵士長。
「な・・・・・俺達は・・・・・お前を魔王の食料にって・・・・・攫ったような・・・・・「仕方なかったでしょ?ビビディは強いし、知恵が有ったから・・・・・皆、騙されてたみたいだもん」・・・・・く・・・・・・」
呻く兵士長に言った。
「それにね。僕は、どんな場所でもどんな場合でも、大丈夫だよ?
何時でも、僕は絶対に一人にはならないんだ。
僕はね。凄く特殊な魔法が使えるようになったんだよ?
だからね」
そう言って、床にうずくまるビビディに言った。
「もう、二度と君には殺されない」
僕の言葉に、嬉しそうに頷くノアール。
「漸く、その言葉が言えたか。
もう、大丈夫だな。主よ」
ノアールの言葉に、僕は強く頷く。
「うん。大丈夫。もう・・・・・怖くないよ。ノアール。
僕には、皆が居るんだって思うし。
絶対に一人じゃないからね」
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