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悔しそうに怒鳴って言う、ビビディに、笑いながらレンが言った。
「何を言ってるのですかね。
貴方は。
元々、私達はノアール様を中心に集まり、志を同じにし力を合わせる事を誓い合った仲間なのですよ?
私達は、カムリン様を中心に、元々集まっていたのですよ。
貴方がその中心を破壊したのですよ。
それを、のうのうと魔王様の城をこれ程に汚して・・・・・。
・・・・・・唯で、済むとは思わないで下さいね」
そう言って微笑んだレンの表情は、仲間の僕たちでも、背筋が寒くなるようなものだった。
「く・・・・・う・・・・・・」
呻くビビディは、周囲を見回して逃げられないか探しているようだった。
だが、逃げ場は無い。
あ。勿論転移防止結界は常時作動中。
結構強力なのを張ってるから、僕以外は無理。
少し、周囲を見回した後、大きく息を吐いたビビディ。
「仕方ない・・・・・な・・・・・。
そうか・・・・・無理か・・・・・」
そう言って、一度俯いた後、身体を震わせ始めた。
「ふん!今頃になって、死ぬのが怖くなったのかあ?
好き勝手やってきたんだろ?
満足なんじゃねえのか?」
何時の間にやら、何時ものサイズに戻っていたゾディがあざ笑うようにビビディに言った。
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