魔王の前で

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「さっさと逝けよ。 神が待ってんだろ?」 ルシルの言葉に、嬉しそうに微笑んでゴーディは言った。 「はい!」 その瞬間。 ゴーディの身体は光に包まれる。 「ありがとう!カムリン!君のお陰だよ!また、逢おうね!」 そう言って消えてしまったゴーディ。 僕は呆然とする。 「え?ゴーディはどうなったの?」 僕の言葉に、ルシルは僕の頭を撫でる。 「あいつは、神の元に逝ったよ。 もう、二度と此処には降りては来れない。 神は本来、特別に特定の命に思い入れをしては、ならないんだが、あいつは例外だったようだ。 元々、神ってのは性別なんて、有って無いようなもんだしな。 ゴーディも神に魅かれていたようだし。 とにかくだ、この馬鹿のしでかした後始末をしないとこのまんまじゃ、魔界が消えてしまうからな」 ルシルの言葉に、青ざめるノアール。 「魔界が消えるとは、どういう事だ?伝承には、魔界樹の消えるときは魔界の消えるときとあるが、何故、魔界樹の消えるときなのだ?」 ノアールの言葉に、ルシルは、頭を掻きながら言った。
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