魔王の前で

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少し悲しい表情になり、僕の頭を撫でるルシル。 「そして、神はゴーディの魂の為に・・・・・・魔力の器となりえる大きな器を持つ魂を探した・・・・・・。 それが、リンだった」 驚愕の目が見開かれる皆。 「リンは、必然としてゴーディに出会い力を継承した。 その為、魔界樹は枯れる事無く、現在までこの魔界に有ったんだ。 そいつをどうやって、見つけたのかは知らないがなあ・・・・・」 ルシルはギンっと強い目つきでビビディを睨む。 もう、ビビディは、もしかしたら正気では無いのかもしれない。 だって・・・・・にこにこと笑ってるんだよ? 床にペタンっと座ったままで。 まあ、此れほどのメンバーに睨まれれば恐怖で狂ってもおかしくはないと思うけどね。 「ビビディ。お前には罰を与えなくてはならない。 貴様は、狂う事も許されずに、無限地獄に堕ちて貰う。 悪いが、狂った振りも通用しないぞ」
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