魔王の前で

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その頃には、次第に何処からか変な音が聞こえ始めていた。 ゴゴゴゴって、足元のずっとしたから。 僕が少し不安になって、ルシルを見上げると、ルシルは笑顔で言った。 「大丈夫だ。 唯、一度城は消すしかない。 だから、城の中の生存者は、外に飛ばしてくれ。 残して置きたい物などは、空間に飛ばせ。 早くな」 僕は、ノアールを見た。 ノアールは頷くと、直ぐに指示を飛ばす。 四天王とレンやデスパイアは直ぐに消えた。 城の中を熟知してるからね。 ルシルは、僕を抱きかかえる。 そして、ビビディを蹴り飛ばした。 「何時まで小芝居を続けてる。 さっさと、動け。 後、貴様は逃げる事は出来ないからな。 主の受ける苦痛を貴様肩代わりさせるからな」 ルシルの言葉に、ピクンっと方を震わせるビビディ。 だが、床に転がったまま動かないビビディに、ルシルは言った。
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