魔王の前で

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「そうか。判った」 その瞬間。 強い殺気がルシルから飛んだ。 だが、それと同時にビビディは本能的にそこから飛びすさって離れた。 そしてしまったっと言う表情になった。 「やはり芝居だったか」 冷たい声でノアールが言った。 その声に青ざめるビビディ。 「ふん!貴様の小芝居なんぞに騙されるものか。 昔から貴様は、下らぬ小芝居が好きだったな。 全く変わっておらぬな」 ノアールの言葉に舌打ちをして、ノアールを睨みつけるビビディ。 ノアールは一瞬でビビディを魔法で拘束していた。 ビビディは、暴れようとするも全く自由が効かなかった。 「く・・・・・くそ・・・・・」 呻きもがくビビディ。
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