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ルシル凄いや・・・・って少し思った時、僕の身体から苦痛が消えてしまった。
あれ?って思った時、ビビディが凄い悲鳴を上げた。
「煩い!」
ルシルが怒鳴って、ビビディの喉に触ったら静かになった。
「この痛みを、リンが背負ってたんだ。
貴様が受けろ!貴様の責任なんだからな」
ルシルの言葉に、僕は驚いた。
凄いや。そんな事出来るんだ。
そう思った時、繊維が大きく軋んだ。
「あ!いけない!」
僕は、慌てて再び集中する。
無数の繊維は数を増やして纏まって行く。
シュルシュルと移動しながら、太さを増していく。
最初は真っ黒だった繊維は、次第に色を変えて行く。
ある部分は黄色で、他にも緑・赤・茶・白・青・紫や桃色に金や銀もある。
カラフルな多くの色の繊維が絡み合って行く。
そして、真っ黒だった深い穴の底に次第に光が満ちて行く。
大きな巨大な穴の底に光が満ちて行くとそこには、美しい湖が見えて来た。
そしてその中央に巨大な樹が穴の底から這い上がるように姿を現していく。
美しい樹だった。
大きな樹だった。
周囲の魔物や魔人や果ては、ノアールや仲間達もが声を上げる。
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