魔王の前で

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「さすがです。リン様」 嬉しそうに涙ぐんでるのは、レン。 「凄いや。感動しちゃったよ」 嬉しそうに頷くのはゾディ。 「さすがですじゃ。わしも驚きました」 ぼうっとした表情になってるグル爺。 「本当に綺麗だったわよねえ~♪あの樹は何処に行っちゃったの?」 残念そうに言うのはルミエル。 「本当に素晴らしかったです。さすがリン様です」 目から滝のように涙を流して・・・・・・・何故か、大量の鼻血を流してるラヴァル・・・・・相変わらずだね・・・・・あははは。 あ。 レンがラヴァルを蹴り飛ばした。 うわあ・・・・・・血をまき散らして飛んでる。 良く大丈夫だよね。 びっくりだよ。 「あ。あの樹はね、魔界の根底にある樹なんだ。 あの樹が枯れる時は魔界の滅ぶ時。 だからね、表には絶対に出ないようにしたんだよ。 で、この大地のずっと下の地下に移動させたんだ。 今回のように、誰でも行ける場所にすると、危害を加えられればまた、魔界の存在が危うくなるでしょ? だから、ずっと下の地下に埋めたよ。 そして、その魔界樹を枯らすためには、魔界全土を一斉に滅ぼす程の攻撃をしないと影響を受けないようにしたんだ。 全土を一斉にって・・・・不可能でしょ?」 僕の言葉に、目を見開くルシル。
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