プロローグ

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昔々一人の男の子がいた。彼の家は貧しく、学校にいくことなど当然出来ない家庭だった。ただでさえ食べていくので精一杯だったのに父親は、はやり病で倒れてしまった。 途方に暮れた母親は男の子を山に捨てに行った。自分一人でさえ食べていけない状況下当然の結果だった。 男の子は家に戻ろうとも考えたが母親に迷惑をかけたくないと考え帰るのをやめてしまった。空腹に耐え5日が経とうとした時だった。意識がもうろうとするなか男の子は不思議なお爺さんに会った。 そのお爺さんは男の子に力をやろうと言った。男の子がお爺さんに身を委ねると自然と空腹感が無くなりそして今まで考えたこともないような知識を得ることができた。     男の子は隣町に行きなんでもしますといい働き口を必死に探した。ようやく仕事を手に入れた男の子は必死に働いた。重労働を何時間もしているのに不思議と疲れが一切こなかった。 一切疲労を感じず知識も常人を遥かに超えた男の子は大人になり当然のごとく会社を創設し、大企業と呼ばれるまでに成長させた。欲しいものはなんでも手に入るそんな暮らしを毎日続け年月を重ねていった。 しかし男は気づいた。いくら莫大な金を持っていたとしても死んでしまったら使うことなどできない。国中の名医を集め自分に永遠の命をくれたものには永遠に遊んで暮らせるような金を用意しようそう告げた。 しかし永遠の命なんてものは不可能そう思い名医たちは帰ってしまった。自分が老い、醜くなっていく姿を見たくないそう思いとうとう男は自殺してしまった。   さて男の子の人生はどこから狂ってしまったのだろう……
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