1 挑戦状

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投手。 勿論、野球をするうえで最も重要で、最も華のあるポジションであった。 清田修二、野球歴6年。その間試合に出場したポジションは捕手がほとんど。 始めたばかりの頃に外野をやったり、中学時代は控え投手として一応マウンドに立った事はあるが、それでもやはり自分はマスクを被って試合に出場するものだと思っていた。 なんで…自分が。 言おうとしていたその言葉を辞めた。自分が中学時代にマウンドに上がった事で、その時にこの人に評価されたのだろうか、それは分かりはしないがそれから先は練習の見学は全く頭に入ら無かった。 ―4月8日―  海空高校入学式。清田修二も特待生として入学も無事に決まった。ただし彼はいつも見学時に言われた投手コンバートの言葉が抜けないままであった。 現在清田は昼休みにて机に座り、窓の外の景色をぼんやり眺めている 「なぁ、お前って特待生で入学したんだよな?確か清田修二だっけ」 「えっ?!お前誰…」
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