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「俺か、おらぁ小林圭ってんだ!圭でいいぜ。つか俺も野球部入るつもり。ポジションはサードだよ、お前は!?」
(うぜえぇ…)
いきなり馴れ馴れしく話かけてきた小林圭という男。第一印象はとにかくうざいであった。
「おいおい、なんだよ人見知りだったりすんのかぁ~??名前ぐらい言えっての」
「…清田修二。ポジションはピッチャーらしい」
スッと椅子から腰を上げて、教室から逃げ出すように出ていく。あっ、と言って小林も追いかけてきた。
仕方がなしに清田は廊下で歩を止めた。それに反応するように、小林も早歩きから歩幅を急にゆっくりとさせた。
(着いてこなくていいっつーの。この粘着野郎…)
「ちょいちょい、待てって。なぁ修二…でいいか?」
「はぁ…何でもいいよ。好きに呼べば」
それを聞いた小林はヘッと微笑してから、じゃあそう呼ぶとノリノリで言ってきた。
「で…投手らしいって何だよ。それってどういう意味よ?」
どういう意味か…それは自分にも分からないし、自分でも質問したくなる程だ。
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