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「では、そういう訳で修二君が我が海空(うみぞら)高校へ特待生と入学して頂くという事で宜しいでしょうか」
「えぇ、こんな息子で宜しければ是が非でもお願いします。この子の頭じゃあ高校になんて普通に受験しても合格できませんですので」
アハハと冗談混じりに話しあっている。ていうかオカンの奴言うことが一言多いっつーの。
あの電話は海空高校野球部のスカウトからであった。是非一度話しがしたいと、そして君の力が必要だと。
スカウトに来た人は清楚な見た目、年齢も20歳半ばぐらいで若くてとにかく美人な人。
初見ではそんな印象だった。
しかし、何故何処にでもいるような選手をわざわざスカウトする必要があったのか。
「あっ、あの…勿論特待生としての話は嬉しいんですが。でも何で自分なんか」
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