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「あれ、練習してないんですか?」
車を降り、グラウンドのほうを見渡しても野球部らしき人影は全く見当たらない。たまらず清田は石乃崎に質問する。
「野球部は校舎から少し離れた場所に専用のグラウンドがあるわ。ここからは歩いてそっちに向かいましょ」
流石は私立高校といったところか。大きなグラウンドだけでなく専用のグラウンドも所有しているという事は大きい。
狭いグラウンドだけで練習していた時には、サッカー部と兼用で使用していたからだった。
得に近年では野球よりもサッカーに人気が注文されていて、野球部員は減少。
逆にサッカー部は部員の数はととも多く、それだけでグラウンドで練習出来ない日もあった程だ。
歩いて約10分。自転車で来れば学校からは2分くらいだろうか。市民球場に負けないぐらいの大きな野球部の球場。
グラウンドに入らずとも聞こえる打球音。未だに聞こえただけで鼓動が震え上がる。
やはり自分は野球をやるためにこそ生きてる意味があるのだと実感した。
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