αチーム÷3の色

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「御守りか~。私も何か御守り作ろっかな~」 などとこけしを羨ましそうに見つめながら言っているデコッパチは【園崎アヤメ】。 素直で天然、空気が読めないと完全に周りの事を気に留めないというか気にしない馬鹿。 脳に与えられるはずの栄養が骨か筋肉に回っているからか腕力・脚力は凄まじく発達し、細身の体とは思えぬ程の強烈な一発を敵に叩き込む事が出来る。 スタミナも男である俺や白髪よりも高く、長時間の探索で息切れはしても空腹以外の理由で休憩を求めた事は一度も無い。 むしろ先にヘバる俺達男が休憩を促すと、 『私まだ平気なんだけどー。おんぶしてあげよっか?』 と言って強引に仲間を自分のペースに合わせる。  どこで入手したのか、生活の拠点がシェルターから都庁に移ると部屋にダンベルとサンドバックを持ち込み暇な時間はそれを使って体力作りをしている。  サンドバックで部屋のスペースの3割を占領して酷い場合はタオルやプロテクター、グローブやテーピングの跡を床に野放しにて部屋を散らかす。(その度、白髪が叱らず笑顔で片付ける) 積極的に弁当作りをするがどれも基礎がなっていない。 素人のくせに独特なアレンジを加えられる弁当は不味くはないがたまにハズレ(殺人弁当)を食べさせようとするから、食べさせられる俺は常に気を抜けない。 察しの通りデコッパチの武器は格闘。 物心つく前から町内のジムや道場でボクシングや空手・柔道を学んでいた。 地区予選や全国大会に参加しては優勝トロフィーや金メダルを軽々と入手し、あまりにもの圧勝っぷりに生まれ持った才能と名前をその場にいた大勢の人間達に知らしめてきた。 とあるスポーツ雑誌の取材で優勝の感想に、  『毎日お肉食べながら特訓していれば誰でも出来ますって』 ――と、胸を張って意味不明な発言をし、その馬鹿さと才能でデコッパチはスポーツ界の一部で有名人となった。
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