再会

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「……何だこの坂」 駅を出て線路沿いをひたすら真っ直ぐ進む。 駅から高校までは歩いて十分も掛からなかった。 正しくは高校の麓だが。 「……冗談だろ。」 目の前に有るは急斜面 其れも登れば登るだけ上は更に急斜面 登る前から汗だくだと云うのに。 二学期から毎日この坂を登る羽目になるのかと思ったら頬を冷たい汗が伝った。 立っていても体力はじわじわ奪われる。 意を決し太陽を背負い自分の影を踏みつけながら登り始める。
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