再会

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「着いたー!」 夏休みが始まって一週間、今日からこの町で暮らす。 道中での小春は、新しい友達出来るかな?川へ遊びに行きたい!とか終始興奮気味だった。 「ほら光、あんたはここで乗り換えよ。」 新幹線ホームを出て、母が言う。 俺は真っ直ぐ家へは向かわず、二学期から通う高校へ挨拶へ行く事になっていた。 この町には高校が無いのだ。 生徒数が減り、もう何年も前に廃校となったらしい。 余談だが、その高校は普通科しかなく、商業高校へ通っていた俺は廃校になってなくとも行くつもりはなかった。 この町から一番近い商業科の有る高校は、隣の市にあるこの県唯一、商業科と工業科が一緒になった高校だ。
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