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朝から胸糞悪い
今日は久しぶりにルーシィと仕事に行ける日だというのに
ナツはギルドの扉を乱暴に開けると、ルーシィを探す
クエストボードの前で立っているルーシィを見つけると走り出す
ルーシィがバランスを崩さないように腰へと抱き着く
それでもさすがによろめいて倒れそうになった
「ちょ、ちょっとナツ、どうしたのよ!?」
「なんでもねえ」
「なんでも無い訳ないでしょう!急に抱きついて来たりして!」
「なんでもねえ!」
「ったくもう…」
ルーシィは文句を言いながらも俺が離すまで待ってくれた
ルーシィは理由を問いただしてきたが、俺は何も言わなかった
言いたくなかったし
嫌な夢を見た、なんて
そんなの言えない
ルーシィが突然いなくなった夢だった
そんなの嫌だ
でも言うのも恥ずかしい所もあるから言わない
俺にだってプライドってもんがある
それでも、あの夢のようになってほしくないから、今日はずっとルーシィのそばにいよう
仕事終了後
「あんた達…何処までついてくる気…?」
「今日はルーシィん家泊まる」
「あい!」
「勝手に決めないで貰えるかしら!?」
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