間章―説明ヲ終エテ―

2/5
前へ
/23ページ
次へ
Tabooファイル1 ――――――――――――――― №0 水無月 桜花 ヨミ:ミナヅキ オウカ 性別 女 年齢 14 家族構成 父、母、双子の妹 Taboo選考理由 大量猟奇殺人 性格参考 ・物静かであまり他人とは関わらない。 ・妹を溺愛している。 ・猟奇殺人の始めは両親からだが、妹は生きている。 ――――――――――――――― 「こんな所か…」 たくさんのモニターがある謎の部屋で、そんな声がした。 ボイスチェンジャーでも使っているかの様なその造られた声に、背筋がぞくりとした。 「……主催者様。」 「ん、ああ…説明者達か、ご苦労」 持っていた資料から目を離し、側にあった紙束の一番上に乗せる。 一瞬、ちらりと見えたその資料の写真には― 俺が担当したグループの少女が写っていた。 「説明者は特にする事もないからな、帰ってもいいぞ」 主催者がそう言えば、他の説明者達はぞろぞろと出口に向かって行く。 俺は、一歩も動かなかった。いや…動けなかった。 「……君は帰らないのかな?安藤帝輝」 「…!いえ…そういう訳では…」 「ならば帰りたまえ。ゲーム開催の邪魔になるのでな」 主催者は俺に見向きもせずに、目の前にあるたくさんのモニターを見ている。 モニターの淡い光は主催者を照らす程でも無く、主催者の姿は見えない。 主催者はもう一度、先程の資料を手に取り、モニターと資料の写真を見比べている。 「…成る程、中々面白い」 主催者の造られた声にまた、背筋が凍りつくような感覚を覚えた。image=445731346.jpg
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加