命は儚く脆い

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そんなこんなで、母は3年前に亡くなった。 学校についたのは、10時を少しすぎた頃だった。 「もー!大宮 優君!!また遅刻して!。」 そう怒鳴ったのは、担任の石原先生だった。俺は無言で席にすわった。 「おおーちゃん、おはよ。毎回あのババァうるさいよな!ま、でも今日をもってしばらくは解放されるぜ!」 笑顔で話しかけてきたのは、茶髪で口にピアスのある領だった。 「おはよ、領。本当うっれしい。夏休みは最高よ、っても暑さだけは勘弁だな。つか、あいつどうした?拓真。」 「あいつ、今日で学校終わるとか言って浮かれすぎてたら、さっき階段踏み外して保健室送り。」 「あいつ、本当バカだよな。」 拓真はスポーツ頭でいつも、有頂天な奴だ。どうりで、教室に入った時いつもと空気が違ったわけだ。 あいつがいると、空気がうるさいというのだろうか?なんとも言えない空気が漂うのだ。
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