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右も左もわからない真っ暗な暗闇をひたすら走っている。 ズベシェ。 ズベシェ。 水が弾ける。 ドブのすえた臭いがたまらなく臭い。 最悪の状況だ。 しかし、文句など云ってられない。ここをくぐり抜けなければ次はないのだから。 「ここらへんか?」 僕はタラップに手をかけた。世界は地上へとつながっている。
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