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「マコー!!一緒に帰ろうぜ」
彼はいつものように私の元へと駆け寄ってくる。
彼は僕と幼馴染みとか許嫁だとか、そういう縛られた関係でもないし、僕と同じように友達がいないわけでもない。
でも彼は、僕に関わろうとしてくる。
「キミは毎日僕なんかとつるんで、何が楽しいんだ」
最初の頃はうざったくて仕方がなかった。
彼に言ったこともある。
『しつこい、僕に付きまとうな』 と。
すると彼は爽やかスマイルを振り撒いてこう言ったんだ。
『マコは天の邪鬼だから、お前の言葉を俺は逆の意味で捉えてる。だから全然痛くも痒くもないねっ』
このときはホントにムカついた。
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