🍀あと一歩 春編

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俺は、胸がいっぱいで何も言えなくて… 言葉の変わりに、ギュっと悟くんに抱きついた。 「春…」 名前を呼ばれ、顔を上げさせられたと思えば…唇に柔らかな感触がした。 チュって、触れるだけの口付け。 驚いて、涙は止まってしまった。 そんな俺を、穏やかで愛しむような瞳で見る悟くんは、再び俺に口付けた。 押し付けられる唇の感触… 窄めた舌が俺の唇を割り入って、口内を探っていく… 「ふっ…、んぅ…!!」 悟くんと、こんなキス…した事無くて… 苦しくて… 恥ずかしくて… でも、やっぱり嬉しくて… 舌を絡めてくる悟くんに、俺はそっと目を伏せた。 すきで、すきで、だいすきで… 俺は、初めて胸が満たされた気がした。 _
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