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俺は、胸がいっぱいで何も言えなくて…
言葉の変わりに、ギュっと悟くんに抱きついた。
「春…」
名前を呼ばれ、顔を上げさせられたと思えば…唇に柔らかな感触がした。
チュって、触れるだけの口付け。
驚いて、涙は止まってしまった。
そんな俺を、穏やかで愛しむような瞳で見る悟くんは、再び俺に口付けた。
押し付けられる唇の感触…
窄めた舌が俺の唇を割り入って、口内を探っていく…
「ふっ…、んぅ…!!」
悟くんと、こんなキス…した事無くて…
苦しくて…
恥ずかしくて…
でも、やっぱり嬉しくて…
舌を絡めてくる悟くんに、俺はそっと目を伏せた。
すきで、すきで、だいすきで…
俺は、初めて胸が満たされた気がした。
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