🎵wheel of fortune

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「春くん、何か悩み事?」 2人一緒にベッドに入ると、悟くんの優しい香りに胸のモヤモヤも晴れる気がする。 俺の見合いの話は、あっという間に局内に広まって好奇な目に晒されている。 『お見合いするんだって?』 『…はぁ』 『良いなぁ…噂じゃ良い所の一人娘って言うじゃん』 そんな話は初めて聞いてたし、正直どうでも良い。 皆同じような事を聞いてきては、俺の乗り気じゃない態度に不満を漏らす。 "もっと反応しろよ!" "逆玉だぞ!?" "上司命令頑張れ!!" 人事だからと、面白おかしく騒ぎ立てて…だったら貴方達が受ければいいのに…。 上司も上司で、俺が乗り気じゃないのは分かっているだろうに… 延々相手の女性について語ってくるものだから、正直面倒くさくてしょうがない…。 申し訳ないけど、俺はその人と結婚する気はさらさら無いんです。 「…何でも無いよ、最近ロケが多くてさ」 「じゃあ…今日はやめとく?」 悟くんには、言わないって決めたんだから愚痴なんて言えるわけない。 実際にロケ取材が続いているのは本当だし、だからこそ…心身ともに癒して欲しいのに。 「やだ…俺、悟くん不足なの」 「ばーか…」 ちゅって触れるだけのキスを貰って、もっと!って強請る様に悟くんの首に腕を回して引き寄せた。 俺が好きなのは悟くんだけ。 悟くん以外に、心奪われるなんて有り得ない。 お見合いなんて、席に着く前に断ってやる…。 _
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