💡ツインズ

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双子の兄は、俺よりずっと小さくて、俺よりずっと可愛い。 双子だからなのか、何なのか… 2人して、演技の道に入ったのはつい最近のこと。 「…最近どうなの?」 「ボチボチかな…、まだ下っ端だもん」 学校の帰りに、お互いの近状報告。 義務教育を終えていない俺達には、中学校という囲いは絶対なんだ。 上の兄貴達は、皆それぞれの道を目指していて… 俺達だって、それぞれの道を目指してる。 俺達は、似ているようで似てない双子。 顔が似てるね! 何て、言われた事は一度も無いし… 性格そっくり! 何て、言われた事も無い。 一緒に歩いていたって、兄弟だといわれた事は殆どなくて… だからどうしたって感じだけど、俺の中にある双子のイメージと…ちょっとかけ離れてるなって。 「…隼くん、また何か下らない事考えてるでしょ?」 「……別に?」 「嘘、折角のイケメンが崩れてるもん」 隣を歩く兄は、俺の腕を抱き締めて意地悪い笑みを浮かべていた。 俺の双子のイメージ… 顔が似ている、性格が似ている、言葉が無くても意思の疎通が出来る、怪我や病気が同調する… 何て、ちょっと飛びぬけたイメージ。 だから、小さい時思ったよ… 俺達は、どちらかは拾われてきた子供なんじゃないかって。 _
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