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でも、これだけは聞かなくちゃ…。
「そっか…ねぇ、話し少し変わるけど…」
「何?そんな改まって…」
「うん…あのね、春くんは俺にチョコ無いの?」
「はぁあ!?」
物凄い声上げられた…え、ちょっとショックなんだけど。
春は眉間にしわを寄せて、何言ってんだコイツ…みたいな目で俺を見た。
「何で俺が悟くんにチョコあげなきゃいけないの?」
「だって、春くん俺の彼女じゃん!!」
「かのっ…だとしても、俺男なんだからあげるわけないでしょ」
さも当たり前…みたいな感じで春に言われて、俺の淡い期待は見事に崩れ落ちた。
そうだよね…春って、意外と雄々しいもんね…
「そっか…」
「…………」
「ごめん、変な事言って…。部屋戻るよ、勉強の邪魔してごめんな」
予想外にショックが大きくて、自然と肩が下がる。
扉が閉まる瞬間、春の呼ぶ声が聞こえた気がするけど…半ば放心状態の俺には届かなかった。
期待してた分、落ち込みが半端ない。
いつの間にか、俺の方が追いかけているみたい…
もう、俺は夕飯まで…不貞寝します。
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