800人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
=悟=
夕飯食っても元気でない。
隼のケーキ食うと悲しくなる…、美味いよ…美味すぎるんだけどね。
俺は、傷心を癒したくて一也を抱き締めてテレビを見る。
離せよって、一也は怒るけど気にしない…だってまだ美咲帰ってきてないもん。
何もやる気がしなくて、ぼげーってしてたら肩をポンポン叩かれた。
「はい、悟くん…」
可愛い笑みを浮かべる春くんが差し出したのは、愛用の青いマグカップ。
香ばしい、珈琲の香りが鼻をくすぐるって自然と顔が緩んじゃう。
「ありがと…」
俺に抱えられた一也にも黄色のマグカップ…、中身はきっと、甘い甘いミルクココア。
ズズって、お茶を飲むみたいにすすって…コレがホットチョコレートだったらいいのに…
何て、未練たらたらな事考えました。
_
最初のコメントを投稿しよう!