💡甘え上手

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あ!…一也にだけおまじないして、隼にしないのは不公平だよね? 気付いた俺偉い! 仰向けの俺の上で、ぐったりしてる一也を隼の横に寝かせて俺はどける。 …あどけなさは、無くなったけど…やっぱり2人が並ぶと最高に可愛い。 デレデレしちゃいそうな顔を何とか引き締めて、よいしょって隼の顔の横に両手をついて覆い被さる。 …だって、場所無いんだもん。 わざわざ起こすのは、可哀想だしね。 「……っちょ、なになになに!?」 「何って…隼にも、おまじない…してあげる!」 「ばっ…みさき駄目!!」 急に慌てだした隼の肩をベッドに抑えて、同じように慌てて俺を引き剥がそうとする一也を嗜める。 「一也ばっかりじゃ、不公平でしょ!」 言えば押し黙ってしまうから、寝はいい子なんです。 "俺は…良いから"何て、控え目な隼は本当に… 「隼…早く良くなってね?」 隼の頭を抱え込んで、額にチュッとキスをした。 近距離でパチりと合った視線。 顔を一層真っ赤に染めて、これは…風邪のせいじゃないんだよね? 「ふはぁ…隼可愛い!照れた?照れたの?」 「う…うるせぇよ、馬鹿!!」 ぷんぷん怒る隼は、一也とはまた違った可愛さがあって俺は好き。 両親の変わりに、家事やバイトで忙しい兄達の変わりに、弟の世話は俺の役目。 でも、一也が俺の傍を離れないから…隼は何時も我慢の子。 転んで痛くても、一也が泣いたら自分は泣かない。 夜寂しくなっても、決して俺達の部屋来る事は無かった。 もっと、我が侭言っても良いのにね…って、兄達と笑ったのは最近のこと。 _
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