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「ねぇ隼…風邪治ったら、一緒に買い物行こうよ」
最近一緒に出かけてないよね、って笑いかければ怒っていた顔が驚きの顔に変わった。
「…ほんとに?」
俺の服を控え目に握って、嬉しいけど半信半疑…みたいな顔した隼。
「本当に!服とか、映画とか…ね!」
「ふふ…楽しみにしとく」
「アレ?コレって何か…デートっぽくない?」
嬉しそうな隼を見るのが嬉しくて、犬を撫でるみたいにわしゃわしゃ髪を掻き混ぜるみたいに撫でていたら…
「ちょっと!2人の雰囲気とかやめて!!」
本物のワンコに噛み付かれちゃいました。
俺は?俺は?ってきゃんきゃん鳴くから、隼と2人で笑っちゃった。
「勿論、一也もいっしょだよー」
仲良く並んで寝転ぶ2人を一緒にぎゅって抱き締めて、
一緒にお出かけしようね!ってお約束。
まだまだ顔が赤いから、数日後になるかもしれないけど…
楽しみに待ってるから、早くその風邪…治しちゃってね!
父さんと母さん直伝の、おまじないは市販の薬何かより全然効くんだから。
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