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セットに凭れ掛かって、これ以上無駄に体力を消耗しないように一休み。
「季羽くーん」
あぁ、俺の足に水晶球を落とした彼女が呼んでいる。
正直、今日はもう…彼女とは接したくないんだかどなぁ…
なんて、言えませんけど。
「なぁ~にぃ~」
「コレ、落とすから受け取ってくれない?」
セットの上から顔を覗かせる彼女は、小さなダンボールを抱えている。
ソレを受け取れという事か…
まぁ、落として平気なものならたいした重さは無いだろうし…
「良いよ、優しく落としてよ?」
「はーい!」
元気良く返事と共に落ちてくるダンボールを受け取った瞬間、俺は後悔した。
―…やっぱり、彼女は疫病神だ。
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