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「ただいまぁ~…」
そろそろ皆が自分の部屋に戻る頃、俺はひっそりと帰宅した。
リビングには、晩酌中の悟兄ぃと何時もの通り俺を待ってた美咲の姿。
「お帰り、今日も遅かったんだね?」
早いって言ってたのに、って心配そうな美咲に曖昧に笑う。
先に寝るように伝えて風呂に入る。
上がった頃に悟兄ぃも部屋に戻ったみたいでリビングはシンとしていた。
「はぁ…」
風呂に入って少しスッキリした頭で自分の部屋に戻る。
今日は、隼くんお泊りなのか…部屋は真っ暗で冷たかった。
何時もなら美咲の部屋に行くのに、今日は冷たい布団で寝なきゃいけない…
ひんやりとした布団に潜り込んで、じっと蹲って布団が温まるのを待つ。
次第に暖かくなってくるのと引き換えに、俺は顔をしかめる事になる。
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