💡厄日

7/8

800人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
すっかり俺にも酒が回ってしまって、ふわふわする足取りで一度部屋に戻る。 「お疲れ様」 「うわっ…起きててくれたの?」 「んーん、起きたの…騒がしいから」 自分の部屋を開ければ、ベッドに当たり前のように座る兄の姿。 淡い期待はあっさりと打ち砕かれてしまったけど、起きたなら手伝ってくれたら良かったのに。 「一也、もう…平気そう?」 「うん…、薬も飲んだし腰も大した事ないよ」 簡単なやり取りをしながら、パジャマに着替える… 風呂も面倒で、お酒の力を借りて悟くんに抱きついた…。 もう、此処から記憶はないんですよ…起きたら朝だもん。 頭痛いなぁ…風邪うつった? …ただの二日酔いです。 腰痛いなぁ…腰痛移った? …移るわきゃないよ。 何て、ベッドでうだうだ自問自答してれば何だか部屋の外が騒がしい… 「…朝からうるさいよ?」 部屋から顔を覗かせれば、納得してしまう状況が目の前に有った。 あぁ…何で、俺の弟たちはこんなに可愛いんだろう。 _
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

800人が本棚に入れています
本棚に追加