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すっかり俺にも酒が回ってしまって、ふわふわする足取りで一度部屋に戻る。
「お疲れ様」
「うわっ…起きててくれたの?」
「んーん、起きたの…騒がしいから」
自分の部屋を開ければ、ベッドに当たり前のように座る兄の姿。
淡い期待はあっさりと打ち砕かれてしまったけど、起きたなら手伝ってくれたら良かったのに。
「一也、もう…平気そう?」
「うん…、薬も飲んだし腰も大した事ないよ」
簡単なやり取りをしながら、パジャマに着替える…
風呂も面倒で、お酒の力を借りて悟くんに抱きついた…。
もう、此処から記憶はないんですよ…起きたら朝だもん。
頭痛いなぁ…風邪うつった?
…ただの二日酔いです。
腰痛いなぁ…腰痛移った?
…移るわきゃないよ。
何て、ベッドでうだうだ自問自答してれば何だか部屋の外が騒がしい…
「…朝からうるさいよ?」
部屋から顔を覗かせれば、納得してしまう状況が目の前に有った。
あぁ…何で、俺の弟たちはこんなに可愛いんだろう。
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