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皆さんは、目の前に明らかに風邪を引いているヤツが居たらどうしますか?
さらに、ソイツが無理して仕事に行こうとしていたら?
俺なら全力で止めますよ。
勉強にしても、仕事にしても…健康で有ってこそキチンとこなせるものだと思うから。
だから俺は、目の前でぜぇはぁ息を切らせている馬鹿…基、美咲を説得し続けているのです。
「お前ね、さっきから言ってるだろ?その体調で行っても迷惑だって」
「大丈夫だもん!風邪なんか引いてない!」
真っ赤な顔をして、息を切らせているくせに…
あくまで、自分は風邪なんか引いてない!健康だ!って言い張るコイツにいい加減俺も苛々いしてきた。
元々俺は気が長い方ではないから、昔は良く些細な事で切れていたっけ…
「春ちゃんは、心配しすぎなんだよ」
「馬鹿、過去に何度無理して倒れたか忘れたの?」
そうだ、今までだって…
体調が悪いのを俺たちに黙って学校に行った事が何回もあった。
結局、途中で熱が上がってぶっ倒れるから…
その度に俺や悟くんが呼び出されるんだ。
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