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自分の身体が欠陥品だって事位分かってるんだ。
人並みだって言ったって、走れば直ぐに息切れするし…
インフルエンザとか、はやり病には必ず掛かるから余り外には出れないし。
でも、俺だって…そんな身体だから、誰より自分の事は分かってるんだから!
春ちゃんは、何時だって心配しすぎなんだよ。
心配してくれるのは嬉しい、でも…
そんなに、信用無いのかなって寂しくもなるんだって気付いてよ。
「春ちゃんのばかー!」
家を飛び出して、坂を走り降りながら叫んだ声は、とても大きく響いた気がした。
「おはようございまーす」
新人の頃は、色々あったけど…
今では、すっかり仲良しになった先輩たちに挨拶を交わし乍、ソファに倒れこんだ。
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