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「何か、朝から疲れてへん?」
「館山ぁー…」
ソファに寝転ぶ俺の頭を無遠慮にグシャグシャ撫でるこの男、
館山は腐れ縁の幼馴染だ。
此方も昔は色々有ったけど、今では大の親友だったりする。
まさか、同じ仕事をするとは思わなかったけど…
「お前、顔めっちゃ赤なってんぞ?」
「んー…ちょっと、熱っぽいんだよね。平気だけど」
「大丈夫かよ…倒れたら、春兄ぃさんに俺が殺される」
分かってるよ、館山は春ちゃん苦手だもんね…
味方したくなる気持ちも分かるけど。
今は放っておいて欲しい。
俺は大丈夫なんだから…
「煩いなぁ…、本当に大丈夫だから」
しっしって、手で追い払えば苦笑いしているのが気配で分かる。
本当に大丈夫だもん…。
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