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=Misaki=
不定期に送られてくる、父さんからの贈り物。
毎回、何が入っているのか分らない宝箱が…俺は何時も楽しみでしょうがなかった。
だけど、今回に限っては…凄く不安で、何で今なの?って正直思った。
ずっと…何時連絡が来るのかなって、不安だったのに…
「…どっちが、俺のかな?」
って、差し出された色違いのリボンの掛かった小箱…
「同じ奴かもよ?好きな方…取って良いから…」
何時もなら、俺には沢山の洋服が送られてくるのに…今回は、一也とお揃いの小さな小箱。
あぁ…きっと、この中に父さんの答えが入っているんだって直感した。
俺の手に平に置かれた緑のリボンが掛かった小さな小箱。
悟兄ぃに促されるまま、震える指でリボンを解いて恐る恐る蓋を開けた。
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