🎵-涙-

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なんて声を掛けて良いかなんて分からない。 だけど、傍に居てあげたくなったんだ。 「……母さんは、何て言ってた?」 柔らかな、ふわふわとした髪に指を絡めて頬を寄せると美咲は小さく呟いた。 「…ぉ、とこの子…でしょって…」 "女の子みたいに泣かないの!" って母さんは笑ってるって、美咲は泣いて嗚咽交じりに教えてくれた。 誰よりも母さんが大好きで、誰よりも母さんを近くで見ていた美咲… 「じゃあ、泣き止まなきゃね…」 ポロポロと雫を落とす目元を指先で撫でて、涙を掬う。 ギュっとアルバムを抱き締めて"おかぁさん…"って蹲った。 きっと、俺達の知らない所で美咲は一人で泣いていたんだ… もっと早く知っていたら、もっと早く気づいていたら… 「みさき…ほら、笑って?」 いくら後悔したって、時間は絶対戻らない… だったら、これからの毎日を…キミが一人で泣かなくてすむように… 「俺が…傍に居るからさ…」 涙で濡れた赤い瞳が柔らかく細められて、俺は強く…強く美咲を抱きしめた。 _
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