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わがはいはねこである。
なまえはトマト。
さとるぱぱがつけてくれたかっこいいなまえなのだ。
「ミルクーおいでー」
「いやいや、チビたんこっち来い」
「ティアラ…こっちおいで」
でもだれもなまえをよんでくれないのです。
「お前ら…トマトだって言ってんだろ!!」
さとるぱぱが、みさきにぃとかずにぃとじゅんにぃにおこってくれるけど…
まだ、いっかいもにぃたちはよんでくれません。
トマトのなまえはトマトだから、にぃたちのところにはいきません。
さとるぱぱのおひざのうえでおひるねするのです。
―…にゃあ。
「ふふ…可愛いなぁ」
さとるぱぱにあたまなでなでしてもらうのがだいすきです。
のどがごろごろ…
あそんでくれるにぃたちもすきだけど、さとるぱぱがいちばんです。
「悟くん…ちょっと良い?」
だけど、しゅんだけはちがうのです。
だって、トマトからさとるぱぱをとるから…
トマトがさとるぱぱとあそんでるのに、すぐじゃまにしにくるんだもん。
だから、とらないで!ってしゅんのおててかんじゃうの。
「痛い痛いって!!」
「ほんと…春くん嫌われてんね」
「もう…笑い事じゃないよ!!」
さとるぱぱは、まいごだったトマトをたすけてくれたんだもん。
さとるぱぱはトマトのぱぱだから、しゅんのじゃないの。
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