🎵あと3回

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「悟兄ぃ…」 「うん?」 小さな背中に張り付いて、俺は何度も何度も兄の名前を呼んだ。 その度に、兄はちゃんと返事をしてくれるし"どした?"って腹に回した俺の手をポンポンと撫でてくれる。 「何でもない」 素っ気無く言っても"そっか"って優しい声で言うだけだ… 何度も何度も名前を呼んで、何度も何度もこの繰り返し… 額を背中に押し付けて、何十回目かの溜め息をついた。 「大丈夫…直ぐに帰ってくるよ」 "誰が"何て言わない、言わなくても分かってる。 「後3回寝たら帰ってくるよ…」 そう言って、また俺の手をポンポンと撫でて、ふにゃりと笑った気配がした。 _
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