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「でもさ、そもそも写真撮られる状況になってるってのは頂けないよね」
「へ…ぇ、あ……ひぎゃー!!!」
笑顔だったかずの顔が一変して、かずは正座する俺のしびれた脚を思いっきり鷲掴んだ。
全身にビリビリした痛みが走って、その場に倒れこむ俺を冷ややかに見るその視線。
「普段から外での酒は飲みすぎるなって言ってるよね?」
「ひゃ…ひゃい」
「百歩譲って男とは許すけど、女と飲むって何?」
ぐりぐり俺の脚を押すかずくんは、口は笑ってるけど目は冷たくて…
怒ってるんじゃン、やっぱりめちゃくちゃ怒ってるんじゃンか!!
「ごめっ…ごめ、なさい…ってばぁ!!」
俺の絶叫は家中に響いて、遅れて帰宅した隼くんに更に怒られる羽目になる。
ツインズのお説教に、春ちゃんは寝てる悟兄ぃを抱き締めながらソファの端で小さくなっている。
「こえぇ…」
そんな、そんな…見てるだけなんて酷いよ!!
「分かってんの!!美咲!!!」
「ハイ!!ごめんなさい!!」
もう、俺…外じゃノンアルコールにします…。
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