💡れいにーれいにー

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「ねぇかず…」 「ゲームでもして待とうよ…直ぐ帰ってくるでしょ」 隼くんが何か言いかけたけど、ボクは無視してソファを降りる。 何時もなら怒られる位テレビに近づいて、ゲームを点けた。 「かず…おれもするっ」 寂しいんじゃないもん、拗ねてるわけでもないもん。 ボクはただ、ゲームが好きで…兄ちゃん達に邪魔されないで遊べるのが嬉しいだけだもん。 お外はやっぱり悲しそうだけど、隼くんと2人で居れば、兄ちゃん達が居なくたって楽しいよ。 だけど、美咲ちゃんが出かけて1時間くらいしたら外でパラパラ音がし始めた。 また、お空が泣き出したみたい… 「雨降ってきたね…」 「兄ちゃん達、傘持ってったかな?」 「…悟兄ぃが心配だね」 ゲームの手を止めて、2人で窓に張り付いて外を見る。 パラパラだった雨がどんどんザーザーになって、お庭がびちゃびちゃになった。 遠くでピカって光った気がして、隼くんが息を呑んだのが分かった。 「かみなり…」 「大丈夫だよ…音しないじゃん」 ゴロゴロ音が聞えないし…大丈夫、大丈夫。 「かず…ねぇ、かずっ…」 隼くんがボクの服を引っ張るから"分かってるよ"って手を握る。 外はどんどん雨が強くなって、お空は灰色じゃなくて真っ黒だ… ゲームやりたくても、雨の音が五月蝿くて集中できない…。 だって…さっきから、ピカピカ…ゴロゴロ… 雷がどんどん近くなってきているのが分かるから… _
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