💡Seed Leaf

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=春= 美咲が仕事を始めて半年くらいが経った。 美咲は日に日に痩せて来て…、寧ろやつれて来た様な気がする。 悟くんは美咲がやりたいならやれば良いって、簡単に言ったけど… 学校と仕事の両立が難しい事くらい少し考えれば分るはずだ。 平日の昼間は学校に行って、夜と休日はレッスンやら撮影やらで晩くに帰ってきて… アイツは自分の身体がどんな状況か分っていないんだ。 「美咲…ちょっと、話があるんだけど」 久々に家族全員が揃った夕飯… 一也や隼は美咲と一緒に居る事が嬉しくてしかないようで、片時も離れようとはしない。 「……うん、なに?」 「風呂入ってからで良いから、俺の部屋に来るように…良いね?」 何を言われるか察しているのか、肩を落とす美咲。 「ちょっと春ちゃん…美咲は今日俺達と遊ぶって…」 「かず…、俺は美咲と大事な話をするの。遊ぶのは今度」 不満そうな一也を悟くんが慰めて"ほどほどにね?"何て苦笑いを浮かべてる。 元はといえば、悟くんが簡単にOKを出すから…何て愚痴は言わないで置こうと思う。 「…春ちゃん…」 控えめに扉がノックされて、躊躇いながら美咲が顔を出す。 「入っといで…」 オドオドし乍俺の前に正座して、怒られるのを覚悟してる様子で肩を竦める。 「美咲…、俺が何を言いたいか分かる?」 「……・」 「お前、痩せただろ?どの位痩せた…」 「……」 「美咲」 「……5、キロ…」 「…お前、これ以上体重落とすなって言われたの忘れた?」 担当医から、仕事をする許可はもらった… 俺が同行して話を聞いたんだから確かだ… でも、体重の維持は絶対だ。 元々肉の付かない体質なんだから…、状態の維持は大切なんだ。 「ごめ…なさい」 謝罪の言葉と一緒にボロボロと流れる涙。 肩を震わせて、嗚咽混じりに無く美咲にため息しか出なかった。 _
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