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翌日、美咲は何時も通り学校へ。
その後…放課後は雑誌の撮影だと言ってたっけ…
日に日に痩せて行く弟が、心配で心配で仕方ない…。
「…悟くん…、どうしたら良いのかな…」
俺の膝に頭を乗せて眠る兄の髪を撫でて、思わず呟いた。
無理やり仕事を辞めさせたって良いんだ…
美咲は絶対嫌がるけど身体を思えば…
「…美咲ちゃんには、頭ごなしに言っても駄目なの、知ってるでしょ?」
眠ってたと思ったのに、ちゃんと聞いてたんだね。
目を伏せたまま、しっかりとした口調で答える兄に"そうだったね…"って頷いた。
今度、また少しでも可笑しな事が有ったらもう一度話をしよう。
俺は、美咲が…いや、MISAKIが満面の笑みで映る雑誌を一撫でした。
俺はただ、アイツが楽しく過ごしてくれればそれで良いんだ。
アイツが心から笑ってくれるなら、俺は憎まれ役になったって構わないよ。
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