💡Seed Leaf

11/20
前へ
/255ページ
次へ
=一也= 胸元から美咲の穏やかな寝息が聞こえる。 そっと、顔を覗き込むと美咲の目許に涙が浮かんでいた… 学校?友達?仕事?俺の事?何に悩んでいるんだろう… 何も話してくれないから、俺はこうやって抱き締めてやる事しか出来ないんだ。 濡れた目許にキスをして"美咲…"って小さく呼べば、少しだけ笑ってくれる。 それがちょっと嬉しくて、ちょっとだけ悪戯心が生まれちゃう。 明日は休みだって言ってたし、流れで寝てしまったけど… 少し位、致しちゃっても文句は無いよね? 思い立ったら即行動… 美咲の頬を撫でるとキメの細かい肌が心地いい。 徐々に腹部へと手を滑らせていく… 「やめてっ!!」 突然美咲が叫んで、思い切り肩を押されて、俺はベッドから転げ落ちた。 「…み、美咲?」 「ぁ、う…、ご、ごめんね…」 身体をぎゅっと抱き締めて、泣きそうな顔で俺を見る… 「いや、俺の方こそゴメン…嫌だったんだろ?」 「違うの…、シ…たいけど、駄目なの…」 顔を歪ませて、小さく首を振る… どうしたんだよ… やっぱり、様子が可笑しいよ…? _
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

800人が本棚に入れています
本棚に追加