💡Seed Leaf

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「ねぇ…本当に、どうしたの?」 「……何でも、無いから…」 「じゃあ、どうして拒むの?」 何も言わず、ただただ"ごめんなさい"って繰り返す。 どうしたら良いか分らなくて、溜息を付くと大袈裟に肩が揺れるのが分った。 呆れたんじゃないよ、大好きな恋人の為に何もしてやれない自分が情けなかっただけ。 「分った…、もう何もしないから…寝よ?」 「…うん…」 一緒に横になって、額をつき合わせるみたいに抱き合って… 「かず…かず、大好きだよ…」 「んふふ…何だよ、急に…?」 「言いたくなったの…」 「そっか…俺も、お前の事愛してるよ」 「ふふ…照れちゃうね。ねぇ、…お願いが有るんだけど…」 小さく笑いあって、じゃれあって、美咲が少しだけ何時もみたいに笑ってくれた。 「あのね…、頑張れって…言ってくれる?」 顔は笑っているのに、声はとても寂しそうで… 俺は堪らなくなって、華奢な折れてしまいそうな身体をキツクキツク抱き締めた。 「ッ…美咲なら大丈夫!頑張れ!!」 「……うん!」 …どうして、教えてくれないんだよ…。 何に頑張ってるんだよ… …俺は、そんなに頼りないのかな…。 再び眠ってしまった美咲の、穏やかなその顔を見て… 俺は、心臓が鷲掴みされたように気持ちになった。 _
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