💡Seed Leaf

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=美咲= 時計の事は、まだ…立ち直れない… 一也が求めてくれたのに、お腹の痣を見られるのが嫌で拒んでしまった。 悲しくて、悲しくて、やっぱり泣いてしまいそうになるけど… 一也は頑張れって言ってくれた、今朝は兄ちゃんがご飯作ってくれた… 今日は、雑誌1冊だから…きっと直に終わるはず。 「おはよう、ございますっ!」 元気に挨拶すれば、見慣れたスタッフさんが笑ってくれた。 綺麗な服に着替えて、真っ白なセットの上に立つ。 照明とレフ板の反射が眩しい… 水分をしっかりとって、一度大きく深呼吸… 気を取り直して、カメラに視線を向ければ、カメラさんの背後に先輩たちの姿が見えた。 …心臓がドクドク大きく鳴り始めて、お腹の痣がジクジクと痛んだ。 「はっ…ふ、…」 俺を見てクスクス笑う姿から目が離せない… 立てた親指が、首を横切って下に落ちる…。 ―――…     。 音にならない、言葉… 口の動きが俺にそう伝えていた。 「ひっ…っ、…」 自分に何ども、大丈夫だって言い聞かせるのに身体はどんどん重くなる。 頭の中がガンガンして、目の前が真っ黒になっていく。 「MISAKI…!!」 カメラマンさんの叫び声が俺の聞いた最後の声。 _
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