💡Seed Leaf

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俺が勝手に倒れただけなのに、どうして春ちゃんがそんなに苦しい顔をするの? 分からないよ…、苦しいのは俺なのに… 「何で最近寝れてない?」 「んー…何か、夢見が悪いんだよね!」 「何で飯食わねぇの?」 「えっとね…ご飯の前に、お菓子…食べちゃったから!」 「美咲…、腹の痣はどうした?」 「…転んだの!」 嘘は言ってない… 春ちゃんの質問に、俺は笑みを浮かべたまま淡々と答えた。 春ちゃんは俺の腹に手を置いて、痣の辺りをグっと押してくる… 「嘘言ってんな…、誰にやられたんだよ」 苦しげだった顔は、怒った顔に変っていて…違う意味で泣きそうになった。 「違っ…本当に、転んで…」 「みさきっ!!」 押された痣がズキズキと痛んで、自然と顔が歪んでしまうのが自分でも分かった… 「頼むから…、たよってよ…」 そう言って力の抜けた春ちゃんの手は、俺の頬っぺたを包み込んで…コツンって額がぶつかった。 ポタポタ春ちゃんの温かい涙が、顔に落ちてきて俺の涙みたいに頬っぺたを流れ落ちた。 「……春、ちゃ…?」 「頼りないって分かってるけど…」 ―……一也や隼がお前を頼るみたいに…俺が悟くんを頼るみたいに…― ―……お前も、俺を頼ってよ…!! 優しく抱き締められて、耳元で囁かれる言葉が鼓膜を震わせて… 苦しくて、嬉しくて、切なくて、心臓がキュウってなって… 「は…春ちゃ…、っうわああん!!」 ぎゅうぎゅう春ちゃんに抱きついて、糸が切れたように泣き出した。 _
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