800人が本棚に入れています
本棚に追加
怖かった…
寂しかった…
痛かった…
悲しかった…
自分で何を言ったかなんて覚えてないけど、泣き喚いて…
そんな俺の頭を、ずっと春ちゃんは撫でてくれて…
「うん…うん…、良く頑張ったな!」
泣きすぎて、呼吸も上手く出来なくて…
そんな俺を癒してくれる…優しくて…ホッとする、春ちゃんの声…。
「ひくっ…ぉれ、とけ…壊しちゃっ…」
「時計?…俺のあげた?」
コクコクって何度も頷いて、恐る恐る春ちゃんの顔を見れば満面の笑顔。
怒ってると思ったのに…
「そんな事、気にしてたのか?ばっかだなぁ…」
「だって!!春ちゃんがお祝いって…くれた、大事な…」
「良いんだって…」
泣きすぎてヒリヒリする眼にそっと春ちゃんがキスしてくれて、顔が熱くなる。
「良いの…、お前の方が大事…」
何度も何度も、優しく目許にキスをしてくれて…
パチって眼が合って、どちらとも無く自然と顔が近づいて…
あぁ…春ちゃんと、ちゅーしちゃうのかな…って、眼を伏せた…
_
最初のコメントを投稿しよう!