💡Seed Leaf

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「あー、春くんの浮気現場はっけーん」 あと少しで、口がくっつくと思った瞬間のほほんとした声が部屋に響いた。 「ひっ…さ、ささ…悟くっ!!」 「酷いなぁ…俺という者が有りながら、弟に手出すなんて」 俺の事ポイって捨てて、ワンコみたいに悟兄ぃに駆け寄る春ちゃん。 ごめんね、ごめんねっていっぱい頭を下げる姿に笑っちゃう。 「何、笑ってんですか…馬鹿…」 「かず泣かしてんなよ馬鹿兄」 ケラケラ笑ってたら、頭叩かれた… 何だよぉって見れば俺の可愛い可愛い双子ちゃん。 手を繋いで俺をにらみつけて…、一也の眼はうさぎみたいに真っ赤っか。 「……かず?」 「貴方…この間、何も無いよって言ったじゃない!」 何嘘ついてんだよ…って、一也にポカポカ叩かれて…でも、ソレが不思議と嬉しくて… 何で居るの?って聞くと、心配だから戻ってきた…って不貞腐れた。 何だよ…駄目な自分が恥ずかしくて、皆に知られたくなくて… ずっとずっと隠してたのに… 俺を想って泣いてくれる兄弟が嬉しくて… 「ごめんね…」 ぎゅうって一也を抱き締めた。 「美咲ちゃん、一人で頑張るのも良いけどちゃんと息抜きしないと」 春ちゃんを引きずりながら、俺の頭をポンポン撫でてくれる悟兄ぃ。 「春くん、超心配してたんだから…」 頼ってあげなよ、って… 「うん…ありがと…」 俺は、ごめんねのかわりに…いっぱいいっぱいお礼を言った。 _
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